ゆとりの補題

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【尊敬する方】破天荒な教育哲学者、苫野一徳さん


Using philosophy | Ittoku Tomano | TEDxTokyoyz

 

今日は尊敬する方を紹介したいと思います。

2012年のNHK番組『新世代が解く!ニッポンのジレンマ』出演から興味がわき、著作などを読んでいる教育哲学者・苫野一徳(とまのいっとく)さんです。

 

苫野一徳さんとは

 

1980年生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学部研究科博士課程終了。現在は、熊本大学准教授。専攻は哲学・教育学。

 

 

経歴的にはエリートっぽいですよね。事実、30代後半で准教授は凄いです。

 

教育の主張は大雑把に言うと、

 

公教育の目的は、子供が〈自由〉に生きることができ、他人の〈自由〉も承認できる能力・感度を育むこと。

 

大事なのは、これが本当のことだ!と言っているのではなく、議論の始点としてこれはみんな了解できるのでは?ということ。

 

これが了解できるのであれば、

 

では、実質化に必要な能力とは何か。

では、どうやったら必要な能力がつくか。

 

と議論をさらに進めることができる。

 

基盤には、ヘーゲルの自由に関する考察や一般福祉の考え方があります。

 

さらに話しを進めてどんな実践がよいかを教育者デューイなどを参考にしながら提示されています。キーワードは、個別化、共同化、プロジェクト化です。

 

私は、勉強不足でそこまで納得できませんでした。

 

 

躁うつに発狂に人類愛教。破天荒な過去

 

 

とってもまともな方に見えていた苫野さんですが、2016年の著書『子供の頃から哲学者』で私のイメージが崩れました。

 

 二十歳から二十二歳の頃まで、僕は「人類愛教」の"教祖様"というのをやっていた。

 でもけっこう本気の"信者"たちはたくさんいて、毎日僕の部屋に集まっては、「愛してる~愛してる~」と抱き合って号泣していたから、やっぱりかなりヤバかった。

 

危ない宗教ですね(法人化はされていません)。大学生の時に出会っていたら完全に無視します。

さらに大きな躁うつに悩まされていたり、高校時代は生徒会長になって学校大改革をやろうとしたりしています。

 

でも、恩師の哲学者竹田青嗣さんの本に出会い、竹田さんの元で勉強し、哲学に没頭する中で今までの自身が崩壊していき、自分の解くべき問題に没頭していきました。

 

面白い方です。

エネルギーがあるけど静かな印象で、ほんとうのことを探しています。

 

来年から私も九州に引っ越す予定なので是非一度講演会などに参加してみたいです。

 

 

公教育をイチから考えよう

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子どもの頃から哲学者 ~世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」!

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教育の力 (講談社現代新書)

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